初診で睡眠薬等を希望されて来院されたり、お電話などで診療予約をなさる患者さんが最近増えています。
前医からの正式な紹介状があり、診療が正式に引き継がれている場合には紹介状に従って処方をさせていただくことは問題ありません。
紹介状がない初診の方で、診察の上薬物治療が必要と判断された場合には、漢方薬、オレキシン受容体拮抗薬、抗うつ剤などで治療を開始いたしますが、病状が落ち着くまで1~2週間毎の診察と来院をお願いしております。
紹介状のない初診の患者さんの中には睡眠薬の銘柄指定や、数種類の睡眠薬、抗不安薬の同時処方を希望される方もいらっしゃいますが、当院では、初診の患者さんに複数の種類の睡眠薬を処方することはありません。睡眠薬の銘柄指定はすべてお断りしています。
自費診療であっても同じ診療方針です。
旅行等に来ていてどうしても足りないとおっしゃる場合であっても、お薬手帳や紹介状があるか、あるいは地元のかかりつけ医に当院から電話確認できる場合を除き、口頭でのご希望だけで、当院初診で複数の睡眠薬を処方することはありません。なお、海外からの旅行者の方には原則として睡眠薬の処方はしておりません。
また、他院から薬はもらっていないと言って、薬を希望する患者さんもいらっしゃいますが、区役所・医師会・保健所等から「他のクリニックからも向精神薬をもらっている」という連絡が入った場合は、投薬を中止させていただきます。
なお、当院では電子処方せんを使用しております。処方内容に睡眠薬、抗不安薬、向精神薬が入っている患者さんは、他院での重複処方確認のため、電子処方せんでの重複処方の確認を必須としております。重複処方の確認に同意いただけない場合や、重複処方の確認で重複処方エラーが発生した場合には、理由の如何を問わず、睡眠薬、抗不安薬、向精神薬の処方は削除したうえでの処方せん発行といたします。
向精神薬の取り扱いは近年、厳しくなってきておりますので、上記の方針としております。
睡眠薬などの向精神薬の不適正使用防止のため、どうぞ、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。