「ほぐし鶏」は、鶏肉をチキンコンソメや鶏ガラだしで煮込んで細かくほぐすだけ、という簡単な料理です
それ自体に味が付いているので、そのままでもご飯やおかゆのお供になりますし、炒飯の具にしたり、マヨネーズであえてツナ缶代わりにサンドイッチにしたり、レタスやチーズと一緒にフラワートルティーヤでラップしてラップサンドにしたりと、とにかく使い勝手が良い作り置き料理です。
アメリカ ノースカロライナ州では、豚の塊肉に低温でじっくり火を通し、細かくほぐしてBBQソースで和えたプルドポークというBBQ料理があります。これを鶏肉で作るとプルドチキンと言いますが、「ほぐし鶏」はソースを使わないプルドチキン、という感じで作ります。
日本では鶏もも肉の方が好まれますが、油も少なくヘルシーで使い勝手が良いことから欧米では鶏むね肉の方が好まれます。胸肉はパサパサしがちですが、この作り方だとしっとりと仕上がって食べやすくなります。
1 鶏むね肉1枚を皮目を下にしてピッタリの小鍋に入れる。
2 中~強火で数分火を入れる。皮にきつね色の焼き色が付いたら、ひっくり返して一度火を止める。
3 ひたひたになるくらいに水かお湯を加えて、チキンコンソメ1個(なければ鶏ガラスープ小さじ1杯)、日本酒大さじ1杯を加えて沸騰させてから、ふつふつとした中弱火で1時間煮込む。
4 一度火を止めて、平皿に肉を取り出し、フォーク2本で肉を肉の線維の方向に引っ張って、細かい線維にほぐしていく。全体が細かい線維にほぐせたら、鍋のスープに戻して、20分ほど煮込んで水分を飛ばす。
5 水分がなくなる前にゴマを大さじ2杯入れておくのが我が家の好みですが、特にゴマを入れなくてもかまいません。
6 水分が完全になくなってしまうとパサパサしてしまうので、持ち上げても底に水分が出ないぐらいのところで火を止めて出来上がりです。
冷ましてからタッパーウェアなどの保存容器に入れて冷蔵庫で保存すれば、1週間ぐらいは持ちます。
作るのに少し時間はかかりますが、週末にのんびり作っておくと、日々のお弁当や朝ごはんの時に助かります。