「コロナワクチンを打つ前に気をつけておくことはありますか?
あまり疲れていたりしない方がいいのでしょうか?」
というご質問を頂きました。
お答えしますね!
いろいろな報道が出ていますからご心配になってしまいますよね…。
でも!
高熱や激しい下痢などの体調不良がある場合はダメですが、
ワクチン接種はお仕事の後でも問題ありませんし、普通にしていただいてOKです。
特に接種に向けて気をつけていただくことはありませんので、ご安心ください!
接種後には接種会場で15~30分ほど休んでから帰るように言われます。
これはアナフィラキシーに対するだけではなく、
注射後に気分が悪くなって倒れてしまうなどの危険を避けるためです。
注射後に気分が悪くなったり、
そこまでひどくなくても、少しふらつく方は割といらっしゃるので、
高いハイヒールなど転びやすい靴は避けて、
スニーカーや低いパンプスなどを履いていった方が安全です。
また、あまり体を締め付けるようなピッタリした服ではなく、
少しゆるめの服装の方が良いと言われることもありますが、
普通の服装で問題はありません。
ワクチン接種前よりも、ワクチン接種後にゆっくりと休むようにしてください。
ワクチン接種後は、激しい運動や、ランニング、サウナなど脱水傾向になるようなことは避けてください。
接種した当日夜は飲酒、深酒もやめておいた方が良いですよ。
接種をした日はご帰宅後でも構いませんから、できるだけ水分をしっかりとるようにして下さい。
ワクチン接種をした日の入浴を避けるように指示する先生もいらっしゃいますが、
普通に入浴しても平気です。
注射痕からばい菌が入るようなことはありませんから、ご心配なく。
もちろん、脱水になるような高温・長湯はダメですよ。
接種部位は当日夜~数日後くらいの間に、腫れて痛くなることがあります。
インドメタシンやロキソプロフェン(ロキソニン)、ジクロフェナク(ボルタレン)などの
消炎鎮痛剤が配合されている冷湿布剤を切って
接種した場所と肩にまたがるように貼ると痛みが和らぎます。
心配なら、寝る前に貼ってお休みになっても良いです。
注意事項:暖かくなる湿布は絶対に使わないでください!
暖かくなる湿布には「カプサイシン」というトウガラシの成分が含まれています。
血流が良くなって、痛みがひどくなったり、却って腫れることがありますから、使わないでくださいね。
接種前や接種後に「痛くなるのが心配だから」と
アスピリンやアセトアミノフェン(タイレノール、カロナール)などの痛み止めを飲む方もいらっしゃいますが、
事前に飲んでおいても痛くなる時には痛くなるので、予防的に薬を飲んでおく意味はありません。
痛くなってからの対応で十分です。
接種翌日ぐらいにお熱が出る方もいらっしゃいますが、
その場合には、水分をしっかりとって、できるだけ消化に良いものを食べて、お休みになってください。
しんどい場合にはアセトアミノフェンやイブやバファリン、ロキソニンなどの市販の解熱剤を使っても良いです。
いずれにせよ、水分をしっかり補給しておくことがコツです。