こんにちは!
「日本はコロナウイルスが広がりにくいファクターXがある!」
という説がありますが、本当でしょうか?
結論から言うと、ファクターXなんていうものは存在しません。
つまり、日本でも、爆発的な感染拡大が起きる可能性はあるのです。
ところで、今の感染を第4波と言っていますが、
実は、この「第〇波」という呼び方には定義がありません。
そもそも感染症はパンデミック時には感染者数は単調増加します。
減るのは何か社会的な施策を取ったからにすぎません。
昨年から国内で起きている第〇波というのは、
患者が増える→施策を取って患者が減る→施策中止で患者が増える
というサイクルを取っているだけの人為的な波です。
世界的な波を見てみると、
第1波 武漢
第2波 ヨーロッパ・アメリカ
第3波 インド
というようにウイルス変異によって大きな波が発生しています。
第1→第3波と変化するに従って
♠ より感染しやすく
♠ より症状が出やすく
♠ より若年者層中心に
感染症が変化しています。
また、以前患者数が少なかったアジア地区でも患者数が増加してきています。
このような現象はHIVの時にも見られましたし、
スペイン風邪の時にも世界的な伝播のずれはみられました。
「現代は交通手段が発達しているので昔とは違う」
という意見もあるかもしれませんが、
もちろんペストの時代とは違いますけれど、
パンデミック感染症が発生すると感染対策として人の移動を抑制し、
国際的な人の移動は水際対策として抑制されるので、平時とは人の移動の量も質も大きく減少するので、
思っているほど世界同時進行にはならないのです。
経済学的にも80~90%の経済は地域経済で回っています。
決してWorld is flatな状態になっているわけではないのです。
昨年、日本での患者数が極端に少なかったことの原因は、
日本が極東の島国であること
だからです。
日本への感染症はいつも西側から入ってきます。
今回は武漢が第1波だったために、日本は西側からの侵入を防御しました。
これがヨーロッパ→アメリカと渡ったものの、太平洋横断を止めていたので日本には入れず、
また、西側周りでヨーロッパ→インド→アジアへと回ってきただけのことです。
ファクターXはただの伝播時間のずれ、なのです。