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コロナウイルス感染の後遺症の話

コロナウイルス感染の後遺症の話

コロナウイルス感染症の後遺症の話をすると、「コロナビジネスだ」とおっしゃる方がいらっしゃいます。

確かに、なんでもかんでもコロナ後遺症にしてしまうテレビや週刊誌の報道が正しいとは思いません。

しかし、コロナに限らずウイルス感染後には何らかの後遺症状を示す方が一定数いらっしゃいます。

今回のコロナ感染症にかかった方の数は他の感染症に比べて多かったので、後遺症状を示す方の数もそれなりに多くいらっしゃるのです。

後遺症状のメカニズムは明確に分かっているわけではありませんが、いろいろな要素が混じりあって症状を形成していると考えられます。

元々SARSに代表されるコロナウイルス感染症では筋肉痛や倦怠感が強くみられます。この症状は感染症が治まった後も数週間にわたって続くことがあります。このような症状には十全大補湯、補中益気湯、人参養栄湯のような補充型の漢方薬が有効なことがあり、また、コエンザイムQ10 などのサプリメントが効くこともあります。筋痛症状が強い場合には、線維性筋痛症の治療薬を使って痛みをコントロールする必要があることもあります。

また、味覚異常は単純な亜鉛欠乏ではなく併発した嗅覚障害が原因になっていることも多いので、副鼻腔や嗅覚神経の診察を行ったうえで、低刺激性の鼻うがいを行うことも1つの方法です。

脱毛症状については強い治療を行うよりも、頭皮保護を中心とした優しいシャンプーや化粧品類を使用してみるのが良いと思います。

これに加えて、数週間にわたる自宅療養や臥床で筋力低下や肩こり、頭痛、多種多様なストレス、運動不足、日照不足などが生じたり、在宅テレワークや遠隔授業などでノートパソコンを見ている時間が増えたことに伴う視覚・姿勢の異常とこれに伴って発生している症状もあります。

普段と違う生活が長引いたことで様々な症状が加わり、多種多様な後遺症状を形作っていると考えられます。

当院では、医療用医薬品による治療だけではなく、運動療法や生活療法も含めた総合的な治療方針をご提案させて頂きます。この際に、一般用医薬品やサプリメントなども使用して治療を行いますが、ドラッグストアで購入できるサプリメントも治療の方法としてご提案させて頂きます。もちろん、当院でも高品質なサプリメントをご提供することは可能ですが、ドラッグストアでご購入していただける選択肢も同時にお示しすることで、より幅広い治療の選択肢をご提案させて頂けると思っております。

 

 

 

 

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