HOME > ブログ > 化粧品の正しい知識
化粧品の正しい知識

化粧品の正しい知識

化粧品は、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)という法律で、

「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪をすこやかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものを言う。

と定義されているものです。化粧品がうたえる効能・効果は限られているだけではなく、そもそも「作用が緩和なものを言う」ので美白などの効果はありません。

素肌の若返り効果・老化防止効果、顔痩せ効果、メラニン色素の生成を抑える等を目的とすることは、化粧品の効能の範囲を逸脱しています。「シミが消える」、「シワがとれる」などの効果は、化粧品には認められていません。化粧品を使用することによって「痩せる」という効果は認められていません。化粧品でのいわゆる美白効果は、「メーキャップ効果によって肌を白く見せる」ことを言います。メラニンなどの産生を抑える効果は化粧品にはありません。そもそも化粧品は効果がないことが前提なので、効果を示す有効成分が含まれていません。

もちろん化粧品の中にも、一定の効果を得ることを目的とした成分が含まれているものがあり、これを「薬用化粧品」と言います。薬用化粧品に含まれている有効成分は「医薬部外品」と言って、人体に対する作用が緩和なもので、吐き気その他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止、あせも、ただれ等の防止、脱毛の防止、育毛又は除毛といった目的に対する有効成分が含まれています。ただし、薬用化粧品には、メーキャップ効果の他に「メラニン色素の生成を抑えることにより日焼けを起こしにくい」という効果が認められている製品もありますが、使い続けることにより肌の色がだんだん白くなるという効果ではありません

また、自然化粧品という言葉もありますが、これには特に定義はなく、販売者が勝手に言っているだけです。一般的には、動植物などの天然物由来成分を原材料の中心とするものをさしているようですが、「自然化粧品」とうたっていても、化粧品の品質保持のための成分を添加しているものもあり、すべてが天然由来ということはまずありません。そもそも天然成分由来の成分だからといって、安全性が高いわけでは無く、刺激がないわけでもありません。「天然由来=体に良い」とか、「天然成分=安全」というのは誤解です。天然成分だってウルシや毒キノコ、毒草など、人体に有害なものはたくさんあります。天然物は合成物に比べて純度が低かったり、品質が一定しないことも多いので、一概に天然成分の方が良いとは言えません。

化粧品に認められている効果は、

 1. 石けん  皮膚を清浄にする

 2. 入浴用品 肌を整える、皮膚に潤いを与える

 3. 頭髪用品 フケ、カユミを抑える、毛髪にはり、こしを与える(育毛効果は期待できない)

 4. 化粧水・乳液など 肌のきめを整える、肌をひきしめる、肌をやわらげる

 5. 歯みがき (ブラッシングを行うことで)むし歯を防ぐ、歯を白くする、歯垢を除去する

ぐらいです。医薬部外品を含む薬用化粧品でなければ、これ以上の効果はありません。

化粧品には「にきびを防ぐ」「メラニン色素生成を抑えることにより日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ(いわゆる美白効果)」はないことに気を付けてください。化粧品の美白効果は、「メーキャップ効果によって肌を白く見せる」ことだけです。長く使ったからといって、肌が白くなることはありません。

美白をうたう怪しげな化粧品に騙されないように気を付けてくださいね。

 

 

診療予約